先日紹介したブックサンタに参加してきました。

秋葉原アトレの三省堂書店はかなりコンパクトで、なかなか「これ」という本が見つかりませんでした。一方、オンライン書店のほうはいまいち本を選びにくい。中身見れないし。
というわけで、少し大きめの実店舗の書店に行ってきました。
店頭にブックサンタのポスターも発見。

選書の基準
今回選んだ基準は、だいたいこんな感じです。
- ■ プレゼントにふさわしいか
・重すぎるテーマのものは避ける
・もし両方あれば少し豪華な装丁のほうを選ぶ(『モモ』はそれ) - この点は、ポスターにも注意点として明記されていました。

- ■自分の価値観に寄りすぎない
・キャストにヒアリングしてみた
- ■お金がかからない世界観
- ■他の人があんまり選ばなそうなもの
というわけで、こんなラインナップになりました。

私自身が読んだことのある本からは
『泣き虫しょったんの奇跡』『無人島に生きる十六人』『モモ』『踊れ始祖鳥』
小学校高学年~中高生にむけて。
キャストセレクトで
『5分後に意外な結末』『わかったさんのホットケーキ』
当日のジャケ買いで
『54字の物語』『魔女の植物園』
計8冊。(今思えば文庫本はプレゼントにはちょっと貧相だったかも。)
レジでのやりとり
選んだ本をレジに持って行き、「あのぉ、ブックサンタのやつで…」と、探り探り声をかけてみます。公式サイトにも案内がありましたが、全ての店員さんがこの企画を把握しているとは限りません。

引用元:https://booksanta.charity-santa.com/bookstore/
公式が発行している缶バッジをつけている人に声をかけると良いらしいのですが、その日は見当たらなかったので、あきらめてレジへ。
すると意外にも「あー!はい、ありがとうございます!」と、実にテキパキ対応してくれました。
お会計自体は、普通の買い物と何も変わりません。
オンライン書店のように、プレゼント対象の年代を選ぶこともなく、あとは全て向こうでよしなにやってくれるようです。
最後に、参加証のリーフレットとオマケのステッカーを受け取りました。
リーフレットのQRコードから特設ページにアクセスできるらしい。
そして最後に「サンタさんに届けてもらいますね!」とお声がけいただきました。
しっかりしてらっしゃる・・・うちのコンカフェよりよっぽどコンセプトがしっかりしている。
思ったより、いい
このブックサンタ企画(特に書店で選ぶの)、思ってたよりいいです。
まず、考えるのが楽しい。
自分が子どもだったらと考えたり、押し付けになっていないか?これちゃんとワクワクするか?と行ったり来たりする感覚が楽しい。ふだん見ない児童書のコーナーを巡るのも新鮮。
また、「子どもの頃に出会いたかったかも」という視点で本屋を回ると、普段は目にも留めなかった本が、意外と気になり始めます。
図鑑とか、正直ぜんぶ欲しい。
自分が読まないからこそ買いやすい
今回8冊選びましたが、これが自分用だったら、なかなかやりません。
全部読むのキツイし。
全文読む必要もないけど、それでもすぐには読み切れない冊数を買うのは心理的にためらわれます。興味が続くかどうかも分かりませんし。
その点、ブックサンタは違う。
変な表現ですが、私は読まなくていいんです。
何冊選んでもその1冊ずつを読むのは別々の子どもたち。
読む作業は子どもたちに分散し「この本おもしろそう!」というワクワクを私は全冊分味わえる。
これ、お得なのでは?? という気になってきて、つい何冊も選んでしまいました。
相手の反応を気にしなくていい
これもちょっと変な話なんですが、プレゼントした後の相手の反応を気にしなくていいのが、とても気に入りました。
実は私は、もともとプレゼント文化が苦手です。
嬉しくない物をもらって、思ってもいない感謝を述べるのが苦痛だったからです。それもあって、人に贈るのも得意ではありません。嬉しいフリを強いるのも嫌だし、もちろん嬉しくない感じを出されてもツライ。そして、終わりのないプレゼントラリーが始まるのも、正直うっとうしい;
そんな噛み合わなさを、ブックサンタはきれいに解決してくれました。
喜んだかどうか、無理してないかどうか、見なくていいのが気楽で助かる。
もしかしたらガッカリさせてるかもしれないけど、だから直接感謝されない仕組みがありがたい。
本来プレゼント文化って「贈与・負債・返報性」といった仕組みによって社会を形づくってきた大事なものだとは思います。ただ、1対1のプレゼントは、そのプラスマイナスが乱高下しすぎて、私には心理的にしんどい。
その点ブックサンタはローリスク・ローリターンの安心設計。
要するに、ブックサンタは「プレゼント行為の苦手な部分」をすべて排除してくれていて、私の心のタイプに、非常によく合っていました。
ところで、こういう意見もある
さて、ここまで良さげなことばかり書きすぎて、胡散臭く感じる向きもあるかもしれません。
例えば、こんな意見。
-
バレンタインと同じで、業界が作った消費キャンペーンでしょ
-
買って託した本が、そのまま店頭に再陳列されても分からないよね
-
子どもたちも、感謝させられる儀式に無理やり参加させられるんじゃない?
これら全てに対する、私の答えはこれ。
「だとしても、全然いいね」
実店舗の本屋さんは普段あまり儲かってないと聞くので、こんな時くらいしっかり儲けてくれたらいい。無くなったら困るし。
そもそも、本を探している時間そのものが楽しかった。その時点で、もう十分ペイしている感覚です。例えば謎解きイベントに参加して「楽しかった時間」にお金を払うのと同じ。
しかもそれが”楽しかったー”に終わらず、誰か(子どもか、本屋)の役に立つかもしれないと思えるなら、なおさらお得。
それから、子どもたちが感謝の儀式に巻き込まれる件についても、それはもう既にどこかで始まっていて、本が増えることで被害が増えるわけではない。間伐材で作った割り箸が環境破壊にあたらないのと同じ感じ。
たぶん他にもいろいろ穿った見方はできるけれど、私は「だとしても、全然いいね」と感じました。
まとめ
というわけで、書店でブックサンタ用の本を探すのは、非常にお得(?)で楽しい経験でした。
前もって仕組は理解していたけど、これは実際にやってみないと分からないやつ。
ぜひお薦めしたい。
コンカフェで何万も使うよりよっぽどry


